- 20代で転職している人はどれくらいいるんだろう?
- どんな理由で転職しているのかな?
- 自分も転職予備軍かもしれない…。
昔こそ、一度就職した会社は定年まで働くという「終身雇用」という雇用の形が一般的でしたが、今は転職することが珍しくなくなりつつあります。
自分がやってみたい仕事を改めて考えて求人を探し、仕事内容・職場の雰囲気・転職率などをしっかり吟味して応募して、新たな道へ進む。
こうして転職するのはやはり20代が多く、中には1~2年であっさり辞めて転職という人もいます。
どうして20代は、そんなに転職する人が多いのでしょうか?
- 20代の転職率
- 20代での転職回数について
- 20代の転職が多い理由
転職率とは?
転職率とは、労働者に占める転職者の割合のこと。
1年間の間でどれだけの人数が転職したかを表した数字です。
求人票を見ると、実際に働いている人たちの写真を載せたり、年に1回旅行があったり食事会があるといった、職場の環境を写真や文言で表すことで、その職場の働きやすさをアピールしていると思います。
しかし転職活動中の人たちは、そういった視覚的なことだけではなく、数字というデータをその企業の働きやすさを測る指標として捉えているのです。
計算方法は、下記の通りです。
転職率(%) = 転職者数 / 総労働者数 × 100
20代の転職率は3割!

20代の転職率は約3割と言われており、厚生労働省の平成30年の調査「平成30年雇用動向調査結果の概要」による20代の転職入職率は以下の通りです。
【20~24歳】
男性12.9%
女性12.2%
【25~29歳】
男性11.7%
女性16.2%
家庭の事情でなのか、仕事内容や環境に問題があったのか・・・
転職する理由は人によってさまざまですが、特に新卒で入社後3年以内に転職をする人が多いようです。
20代で転職何回までなら大丈夫?
最初にお伝えしましたが、今は転職すること自体普通になりつつあるので悪いことではないのですが、気になるのはその回数。
転職回数があまりにも多いと、面接官が「うちに来てもらっても、またすぐ辞めてしまうんじゃ…」と思われて、なかなか採用にまで行きつかないのです。
では具体的に、どれぐらいだと「多い」と思われてしまうのでしょう?
●20~24歳は2回以上だと多いと思われる傾向
大卒であれば22歳からの2年間で2回すでに転職をしたとなると、1社あたりの在籍期間が1年前後ということになります。
1社目は「学生だったから会社選びを間違えたのかも」と思われるかもしれませんが、2社目に関してはそうはいかないでしょう。
終身雇用という形が一般的ではなくなったとはいえ、新卒で入社した会社で定年まで働くという文化はまだ残っています。
良く言われることですが、どれだけ短くても1社あたり3年以上は勤めた方がいいでしょう。
3年ほど働ければ基本的なスキルが身に付き、責任ある仕事を多く任されるようにもなりますし、継続性があると判断してもらえます。
●25~29歳は3回以上が危険
29歳でもし3回目の転職をしたとしても、やはり1社あたりの在籍期間は長くて2年。
4年の間で3回会社を変えているこのペースは少し多すぎるのではないかと判断されてしまうでしょう。
とはいえ、今では大企業でも倒産する時代です。
転職したくなくても、しないといけなくなる状況に追い込まれることもあります。
それに最近では、パワハラや過重労働など職場環境や待遇の悪さから転職を決意する人も多いですしね。
しかしこういった理由は、20代というのはそこまで関係ありません。
最初は順調でもだんだん売上が伸び悩んで経営難になるかもしれない。
人事異動で上司が変わって、パワハラを受けるようになってしまうかもしれない。
いつ何がどう変化するかわからないし、どの年代のどの人であっても起こりうることだからです。
では、そういったこと以外で、20代はなぜ転職する人が多いのでしょうか?
20代の転職が多い理由5選
①給料に不満がある
最近では、給料の高さよりも休みが多いとか残業が少ないなど、待遇の良さを重視する人も多いです。
しかしいざ入社して仕事をするようになると、どんなに休めたとしても、思っていた以上に仕事が大変で自分の労働に見合った給料ではないと感じて転職を考える人が多いようです。
また、今は奨学金を借りて大学に行くことが多いため、社会人になってからもらった給料を奨学金の返済に充てるという人も。
ただでさえ給料が低いのに、そこから奨学金返済のために毎月1~3万円出さないといけないため、給料が多いところを探そうとする人もいます。
こちらでは給料に不満がある人のこれからの行動についてお伝えしています。
給料が安いからモチベーションが上がらない!無能な人は諦めて有能な人は転職する!
②会社の将来が不安
定年を60歳として考えた時、22歳で入社しても40年近くその会社で勤めることになります。
その間にきっと結婚もするだろうし、子供だってできるはず。
そうなった時、自分や家族の生活をずっと守り続けなければいけません。
だからこそ
その間、本当に業績を伸ばし続けられるのか?
倒産するリスクはないのか?
といったことを気にしてしまうんですよね。
特に中小企業だとこの不安は大きく、「新規事業が上手くいっていない」「競合が業績を上げている」といった噂を聞いてしまえば、誰だって会社の行く末を心配するもの。
いざという時、会社は守ってくれません。
「会社と一緒に沈みたくない!」そう思って転職を決める人も少なくありません。
こちらでは会社を見切るタイミングについてお伝えしています。
③残業が多い(休日が少ない)
①でも書いた「残業が少ない」「休日がたくさんある」ということを重視して就職活動をしていたのに、いざ入ってみると残業が多かった、休日出勤があるということは意外と多いです。
書いてあることと実際が違う…
要はブラック企業ってやつです。
休みがしっかり取れると思っていたのに取れなくて、心も体も疲れ切り、転職を考えるようになってしまうのです。
もしあなたが残業続きの毎日を送っているのであればこちらで乗り越えるコツをお伝えします。
激務はどこから?睡眠不足で辛いあなたに乗り越えるコツを伝授!
そしてこちらでは休日が多いとどんなメリットがあるのかをお伝えしています。
休みが少ないから辞めたい!年間休日が105日以下なら転職するべき理由とは?
④人間関係が上手くいかない
学生のうちは、自分にとって気が合う人と一緒に居ることが多いです。
気が合わなければ、距離を置けばいいだけのこと。
しかし社会人になると、そうはいきません。
一緒に働く人たちは皆、育ってきた環境も価値観もバラバラですから、もちろん自分と合わない人だっています。
しかし、どんなに自分にとって合わない人であっても、仕事を進めるためにはコミュニケーションを取らなければいけません。
自分と合わない人とどう付き合っていいのかわからない。
学生の時はノリで話しかけて仲良くなって友達ができていても、社会人になるとそんな簡単にはいかず、どう人と距離を縮めていけばいいかわからない。
そうやって人間関係に悩んでしまい、転職を考える人も多いようです。
転職理由ランキング本音と建前で比較!好印象を持たれるためには?
上司は選べません。経験談も含めてこちらで対処法をお伝えしています。
上司が嫌いで辞める!経験者が語る転職を考える前に実施するべきこと7選!
⑤やりたい仕事がある
学生のうちからやりたいことが明確という人は少なく、とにかく周りに合わせて「どこかに就職しなければ」という義務感から就職先を決めたという人も多いです。
本当に自分がやりたいと思って決めた会社ではないわけですね。
だから、いざ働き出してみると自分に合わないことに気づいたり、社会に出てみて本当にやりたい仕事に出会うということが多いのです。
まとめ
最後にまとめです。
- 20代の転職率は3割
- 20代前半では2回が多い、20代後半は3回が多いと思われる。
- 20代が転職が多い理由①給料に不満
- 20代が転職が多い理由②会社の将来が不安
- 20代が転職が多い理由③残業が多い(給料が少ない)
- 20代が転職が多い理由④人間関係に問題がある
- 20代が転職が多い理由⑤やりたい仕事がある
何事も経験が大事とよく言いますが本当にその通りで、特に20代のうちは転職もしやすく様々なことにチャレンジしやすいです。
歳を重ねれば重ねるほど、新しい仕事に受かることも、新しいことに飛び込むことも、どうしても難しくなりますからね。
たとえ回数が多くても、明確な転職理由があるのなら諦めず挑み、自分のニーズに合った転職先を見つけていきましょう。
こちらでは転職についての基礎知識をまとめていますのでチェックしてみてください。
