- 転職理由がネガティブな理由しかない・・・
- 転職する本当の理由を、どうやって上手く伝えればいいんだろう?
- 好印象を持ってもらえる転職理由って何だろう?
転職の際、必ず面接で聞かれるのが「転職をする理由」
企業側は入社後のミスマッチを防ぐために聞くわけですが、答えによっては採否に関わるため本当の理由は言いづらいものです。
そのため、転職者は伝え方を非常に注意しなければなりません。
リクナビNEXTの調査によると、企業に伝える理由で一番多かったのが「キャリアアップしたかった」(38%)。
その一方、本当の理由で一番多かったのは「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」(23%)でした。
上司や会社の経営方針が理由で自分がやりたい仕事ができない、でもそれをそのまま伝えるわけにはいかないので「もっと仕事の幅を広げたいから」とポジティブに言い換えるのですね。
今回は、転職理由の本音と建前を比較し、そこから見えてくる「好印象を与える転職理由」について解説していきたいと思います。
- 転職理由のホンネとタテマエ
- 好印象を持たれる転職理由
転職理由は建前で言うことが多い!

日本という国は、本音よりも建前を重視しがちです。
転職理由として多い理由の本音としては
- 仕事内容が面白くない
- 給料が仕事量と見合っていない
- 人間関係が上手くいかなかった
など、職場への不満が多いと思いますが、転職者のほとんどはそう言うと不採用になってしまうという思いから、本音を隠して「建前」を言うんですよね。
企業側としてはきっと本音が知りたいだろうに、なかなか難しいところです。
では転職者が転職を決めた「本当の理由」とは、どんなことがあるのでしょう?
転職理由の本音ランキングTOP10
転職理由の本音ランキングTOP10がこちらです!
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
予想通り人間関係での転職が多いことが結果として出ていますね。
私自身も過去に人間関係で転職していますし、納得の結果と言えます。
他にもチラホラ面と向かって言えない転職理由が並んでいます。
ではTOP3を解説していきますね!
転職理由ランキング本音1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
どんなに頑張って仕事を取ってきても、それが成功したとしても、手柄は全部上司のもの。
でも失敗したらすべての責任は自分のもの。
失敗をフォローしてくれるわけでもないし、ただただ怒るだけ。
こういった上司の発言や行動の理不尽さや、いざという時助けてくれない・頼れないことも転職理由でよく挙げられます。
仕事を振るだけ振ってあとは放置だと一緒に仕事をしているとは思えませんし、尊敬もできません。
そして、仕事に対してやりにくさや辛さばかりが積み重なってしまい、退職へと繋がってしまうのです。
転職理由ランキング本音2位 労働時間・環境が不満だった
海外に比べると、労働環境は決して良いとは言えないことが多い日本の企業。
残業時間が長すぎる、企業によってはサービス残業は当たり前、なのに給料は安く、最悪の場合は過労死が出てしまうぐらいの働き方をさせているブラック企業もあるぐらいです。
ブラック企業とまではいかなくても働く時間が長くて体が休めないなど、良い環境の下で働けないのであれば、仕事を長く続けることは難しいでしょう。
転職理由ランキング本音3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
「昨日は誰と飲んでた」「最近あの人彼女ができたらしい」など、社内で常に噂が飛び交う環境で、自分も何かプライベートの話をしないと仲間外れにされてしまう・・・といったような、公私混同をして妙に詮索されることが辛くて辞めるという人もいます。
また逆に、みんな仕事が忙しそうで話しかけられることが少なく、同僚とさえも暇がなくて話せないから馴染めずに退職してしまう…ということもあります。
会社のことは上辺だけでもインターネットで知れることはありますが、やはり社内の細かいところまではわからないもの。
入社して働き出してみて初めて「こんな人たちが働いているのか…」と落胆した声も多く聞きます。
転職理由の建前ランキングTOP10
転職理由の建前ランキングTOP10がこちらです!
1位:キャリアアップしたかった(38%)
2位:仕事内容が面白くなかった(17%)
3位:労働時間・環境が不満だった(11%)
3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
5位:給与が低かった(7%)
6位:雇用形態に満足できなかった(4%)
6位:勤務地が遠かった(4%)
6位:仕事に対する責任がなく物足りなかった(4%)
9位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(2%)
9位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(2%)
1位のキャリアップしたかったは、前向きな理由での転職ですね。
これは企業側には好印象を与えますね!
こちらもTOP3を解説していきます!
転職理由ランキング建前1位 キャリアアップしたかった
キャリアアップしたいことが転職理由だと、前向きな理由であることから面接時には好印象を持ってもらいやすいです。
今よりもっと裁量のある業務をしたい
新しいことに挑戦したい
持っている資格を活かしたい
など、「今の会社にいてはできないことを御社でしたい!」というように、向上心を伝えることで採用に一歩近づきます。
転職理由ランキング建前2位 仕事内容が面白くなかった
入社当初こそやりたいことに溢れていたのに、数年経って気がつくと同じような仕事になっていたり、新鮮さがなくなっていて常に不完全燃焼な気持ちを抱えるように。
なら、いっそのこと環境を変えてみよう!
と思う人も多いため、面接では「今の仕事は決まったルーティンをこなすばかりで面白くない、だからもっと新しいことにチャレンジしたい!」と前向きな姿勢を見せているのです。
転職理由ランキング建前3位 労働時間・環境が不満だった
これは本音ランキングにも入っていましたね。
とはいえ、もちろん面接時に正直に「労働時間が厳しかったから」とは言いません。
仕事への意欲が低い人と思われてしまう可能性があるので、「前の会社ではできなかったことをしたい」「労働時間が長く十分なスキルアップの時間を確保ができなかった」といったように前向きな話をするようにします。
転職理由で好印象を持たれるためには?
労働時間が長いことや人間関係のことを理由にすると、間違いなく印象が悪くなります。
また、「自分に原因があるかは考えなかったのかな?」「何とかしようと努力はしたのかな?」といったように、自分の責任だと考えず何もしないで、他人にばかり責任を押し付けていると思われてしまいます。
なので、自分の内面に目を向けて、内的な理由を伝えるようにしてください。
「自分の○○なスキルをもっと活かしたい」
「責任のある仕事がしたい」
といったように、まずは自分と向き合ってポジティブな理由を伝えるようにすると良いでしょう。
仕事に対する意識が高く、責任感の強い人間だと思ってもらえるはずです。
まとめ
では最後にまとめです。
- 転職理由は皆本音を隠して建前を言う
- 転職理由ランキング本音1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
- 転職理由ランキング本音2位:労働時間・環境が不満だった
- 転職理由ランキング本音3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
- 転職理由ランキング建前1位:キャリアアップしたかった
- 転職理由ランキング建前2位:仕事内容が面白くなかった
- 転職理由ランキング建前3位:労働時間・環境が不満だった
- 好印象をもたれるには「前向き」であることが大事
転職理由が、スキルアップしたいなど本当に前向きなことであればいいですが、労働時間が厳しい・給与が安いなどのマイナス理由であれば、そのまま転職理由として伝えると印象が悪くなってしまいます。
ポジティブとネガティブは本当に紙一重で、伝え方一つで印象も全く違います。
面接時にはとにかく、自分がその企業で活躍する姿をイメージさせるよう上手く伝えましょう。
こちらでも転職についての基礎知識をまとめていますのでチェックしてみてください。
