- 上司から嫌がらせを受けている
- 上司と一緒に仕事をしたくない
- 上司と上手く付き合うためにはどうしたらいいの?
過去に私も上司からパワハラをうけ、ボロボロな状態で仕事をしていたことがありました。
もちろん、仕事になりませんし、人生そのものがつまらなくなります。
現在、セクハラやマタハラなど様々なハラスメントが問題になっていますが、その中でも特に問題になっているのがパワハラです。
一般企業はもちろん、スポーツ界などでもニュースになったこともありましたね。
一般企業も、中小・大企業関係なく起きてしまっているのが現状です。
そんなあなたも上司からパワハラを受けている1人ですよね。
とても辛い日々を送られていることでしょう。
しかし、このままだとあなたはマズいです!
うつ病など身体を壊す前に対策を打ちましょう!
パワハラを経験している身としては、転職することをオススメします!
- パワハラの種類
- パワハラのボーダーライン
- パワハラを受けた時の対策
というわけで今回は、パワハラ対策についてお伝えしていきます。
パワハラとは?
パワハラとは日本独自で使われている和製英語で、「パワーハラスメント」の略です。
厚生労働省では、パワハラの定義を下記の様にしています。
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
社長を含む上司が部下に対して攻撃した場合がパワハラになると思われがちですが、同僚同士はもちろん、部下が上司に対して攻撃を行った場合にも該当します。
特に、部下が上司にパワハラをした場合は、「逆パワハラ」と呼ばれています。
しかしこの「攻撃」というのは、具体的にどういった内容なのでしょうか?
パワハラの種類は6つ!

パワーハラスメントは、
「身体的な攻撃」
「精神的な攻撃」
「人間関係からの切り離し」
「過大な要求」
「過小な要求」
「個の侵害」
の6つの種類に分けられています。
この6つも、厚生労働省が定めているパワハラの定義です。
①身体的な攻撃
殴ったり、蹴ったり、突き飛ばしたりなど暴行や傷害ともいえる行為が該当します。
また、書類やボールペンなどの道具を使って攻撃することも、手で直接でなくとも該当します。
それが計画的だったのか、感情的になって突発的だったのか、どちらであってもパワハラになります。
さらに、直接被害はないものの、机を思いっきり叩いたり、扉を強く締めるなども該当します。
相手の対応や発言などに納得がいかず、物に当たってしまうパターンですね。
②精神的な攻撃
相手を馬鹿にするような態度を取って、本人や周囲が笑っていたとしても、された本人が精神的苦痛を感じていたら、それはパワハラになる可能性があります。
また、他の社員がいる前で怒ったり、罵倒したり、「みんな残業してるのにもう帰るの?」といったような皮肉を言うことも、本人が嫌と感じていればパワハラに該当する可能性があります。
③人間関係からの切り離し
会社の飲み会にその人だけ誘わない、業務に必要なミーティングなどに呼ばないといった行為がこれに該当します。
また、相手の問いかけに対して無視することも典型的なパワハラです。
わざとではなく単に気まぐれだったとしても、相手にとっては大きな傷を負わせることになります。
業務に関係あることでもないことでも、無視した場合はパワハラになる可能性があります。
④過大な要求
就業時間内に誰がやっても終わらないであろう、いわゆる「過重労働」を強いるのもパワハラに該当します。
また、「仕事ができないあなたに休みはない」などど言って時間外労働や休日出勤・残業を強要することも同様です。
⑤過小な要求
経験や能力不足、事業の縮小など正当な理由もないのに、例えば事務職で採用したのに営業の仕事を与えるなどはこの種類のパワハラに該当します。
また、このように能力や経験とかけ離れた業務さえも与えず、仕事をまったく行わせないという行為も該当する可能性があります。
⑥個の侵害
例えば、机に置いていた携帯が鳴って、その着信履歴を見て「彼女からだぞ?」と声をかけるなど、業務上必要もないのにプライベートな携帯電話やスマートフォンを勝手に見るといった行為がこれに当たります。
言った方はたとえ冗談だったとしても、それを言われた本人が嫌がればパワハラになる可能性も。
その他、プライベートの時間帯に必要のない内容の連絡をしたり、自由参加のはずの飲み会に参加を無理強いすること、彼氏彼女はいるのかなどのプライベートの詮索などもパワハラとなる可能性があります。
以上、6種類のパワハラをご紹介しました。
あなたもどれかに該当しているはずですよ。
どこからどこまでがパワハラなの?
パワハラというのは、とても線引きが難しいものです。
パワーハラスメントの「パワー」は、力ではなく「権力」を表しており、「ハラスメント」は「いじめ」という意味で、分かりやすく言うと
「権力者によるいじめ」
「権力を利用したいじめ」
となります。
自分の方が立場が上(上司・先輩・数か月先に入社した同僚)であることを利用して、無理やり仕事を任せたり、逆に仕事をまったく与えなかったり、過度に責したりするとパワハラに当たります。
要は、「職場内の優位性」や、その行為が「業務の適正な範囲」かどうかが一つの目安となるわけですね。
上司からパワハラを受けた時の対処法7選!
対処法①周囲に相談する
友達、家族、恋人、趣味の仲間…誰でもいいです。
パワハラを受けた時は、社内だけでなく社外の人間にも、できるだけ多くの人に相談しましょう。
こういった時一番してはいけないのが、一人でずっと悩むことです。
もしかしたら同じ境遇の人もいるかもしれないし、過去にパワハラを受けたけど今は解決した、といった人もいるかもしれません。
勇気を出して相談すれば、解決への道が見える可能性があるのです。
もし即効性のあるアドバイスがもらえなかったとしても、共感や理解を示してくれたことで、少し心の負担が軽くなることもあるでしょう。
対処法②会社の人事に相談する
ある程度の規模の会社なら、人事部があると思います。
社内でパワハラに遭った際は、まずはここに相談するのが通常です。
そういった報告を受けると、担当者は事実を確認して必要な調査を行うので、まずは相談してみてもいいでしょう。
対処法③外部の機関に相談する
会社が対応しない場合は、外部へ相談するのもありです。
・厚生労働省 総合労働相談コーナー
⇒厚生労働省による労労働相談窓口。国が設置する相談機関です。
・NPO法人 労働相談センター
⇒創設32年目となる老舗の窓口。
長年の信頼と実績で労働問題を解決するためのアドバイスが期待できます。
・法テラス
⇒法律を一般の方にとっても身近なものにしようという考えから、2006年に設立されました。
法的知識を用いて解決へ導いてくれます。
最終的に法的処置での解決を目指すならここを検討してもいいでしょう。
・心の耳
こちらはパワハラの相談というよりも、心のケアをしてくれる相談窓口です。
対処法④対策を先延ばしにしない
あなたがパワハラを受けると、それを見ていた周りの人は当然「あれってパワハラじゃない?」と感じます。
しかしその光景が毎日続き、しかもあなたが反撃する様子もなくじっと我慢していると、どうなると思いますか?
そうなると、パワハラが起こっているその環境に周りの人間も、あなた自身もが慣れてしまうのです。
初めはパワハラだと思っていても、だんだん慣れてきて問題意識が低下するんですね。
周りは「あれだけ毎日言われてるってことは、本人にも問題があるんだ」と思うようになり責任が転嫁され、何より本人が「上司ではなく自分が悪いからなんだ」と洗脳されてくるんです。
慣れって怖いですね…。
パワハラは、問題意識が低下してしまう前に何かしら行動することがとても大事なのです。
対処法⑤あえてストレートに言う
パワハラを受けた時、ほとんどの人がビクビクしてしまい、何も言葉を発することができないと思います。
ですがあえて、ストレートに
「今の言葉、傷つきました」
「パワハラとして報告します」
と言ってみるのもいいでしょう。
パワハラ上司は言い返せない静かな人間を攻撃してくるので、ストレートに言い返すことはとても効果があることです。
かなり大胆で勇気のいる対処法ですが、やってみるとすぐに効果が出る対処法でもあります。
対処法⑥証拠を残す
証拠を取っておけば、パワハラをした人と戦う時の武器になります。
この時に、普段の仕事でも重要である「5W2H」と呼ばれる手法を意識して記録するとよいでしょう。
●5W2H
- いつ(When)
- どこで(Where)
- だれが(Who)
- なにを(What)
- どうする(How)
- なぜ(Why)
- どれくらい(How much)
これらをしっかり押さえておけば、情報に洩れはありません。
より信ぴょう性を高めるために、ボイスレコーダーで録音してもいいですね。
最近ではスマホのアプリでもあるボイスレコーダーでも性能がすごく良くなっています。
わざわざ買わなくても常に机の引き出しにセットしておく、呼び出された時はこっそりポケットに入れるなどするといいでしょう。
対処法⑦転職サイトに登録する
これまでご紹介した対処法でも解決できなかったという場合は、転職することを考えましょう。
転職することを考えるというのは、まずは転職サイトに登録するです。
パワハラがしんどくて辞めたい気持ち凄く理解できます。
実際に人間関係での転職は、転職理由の本音ランキングでも上位を占めています。

しかし、転職したいからと勢いで辞めずに戦略的に辞めるべきです。
今の会社を退職する前に転職サイトに登録して転職先を決めてから辞めた方が圧倒的にいいです。
転職サイトにとりあえず登録した方がいい理由についてはこちらでお伝えしておりますので、チェックしてみてください。

まとめ
最後にまとめです。
- パワハラには6種類がある
- パワハラを受けた時の対処法①周囲に相談する
- パワハラを受けた時の対処法②人事に相談する
- パワハラを受けた時の対処法③外部機関に相談する
- パワハラを受けた時の対処法④対策を先延ばしにしない
- パワハラを受けた時の対処法⑤ストレートに言う
- パワハラを受けた時の対処法⑥証拠を残す
- パワハラを受けた時の対処法⑦転職サイトに登録する
パワハラによる苦痛は、うつ病にかかることもあります。
いざという時、会社はあなたを守ってくれません。
あなたを守るのは、あなた自身です。
自分1人で解決しようとせずに、まずは誰かに相談すべきでしょう。
経験上、パワハラする人は注意されたところで簡単に変わりません。
それならいっそのこと転職した方がいいと言えるでしょう。