転職活動とは、「転職しよう」と決意したときからもうすでに始まっています。
しかしいざ始めようと思っても、何から手を付けていいのか悩むことも多いと思います。
もちろん求人を探すことも、履歴書を書くことも必要なことです。
それがなくては始まりません。
しかし、転職活動の進め方や、いつまでに新しい職場に就きたいのかなどのスケジュールも決めずに始めてしまうと、本当に自分がやりたい仕事に就けなかったり、いつまで経っても転職が決まらないなどの状況に追い込まれてしまう可能性があります。
転職活動の進め方やスケジュールについて
転職活動の進め方・流れとしては下記の通りです。
①転職活動の準備(転職する理由、やりたい仕事などの整理)
②応募書類の作成(履歴書・職務経歴書などを作成)
③求人に応募する
④面接対策する
⑤内定・退職手続き
転職活動というと、「まずはすぐに求人検索!」と思う方も多いですが、まずは転職する理由などを自分で整理しなければいけません。(理由は後述)
そしてこの流れで進めて、いつ終わらせるのかという具体的な期間を決める必要があります。
転職活動は何ヶ月前から始めるの?

転職するまでの期間は、一般的には3ヶ月~半年以内とされています。
それを基準に、先に記述したスケジュールに合わせて考えると…
①転職活動の準備(転職する理由、やりたい仕事などの整理)~②応募書類の作成(履歴書・職務経歴書などを作成):2週間
③求人に応募する~④面接対策する:1~2ヶ月
⑤内定・退職手続き:1~3ヶ月程度
といった感じですね。
内定から入社までは、すでに会社を辞めていれば、企業によっては内定が決まった次の日からでも働けることもありますが、辞めていない場合は自分の業務を引き継ぐ期間が必要となるので、だいたい1~3カ月程度としています。
ベストな転職時期はいつ?
1年のうち、求人数が増加し、企業の採用活動が活発化するのは2〜3月とされています。
これは、4月から新年度を迎える企業が多いためです。
その次が8月~9月で、下半期が始まる10月に向けて積極的に採用活動を行います。
よって、もし4月入社を目指すのであれば、1月頃から準備を始め、2月~3月で応募と面接をするというようなイメージですね。
上記以外であれば4月~5月もおすすめ
この期間は、4月入社のための採用活動が落ち着き、求人数も減る期間ではありますが、人手が足りない部署の人材の確保や、退職者が出た分の補填など、急を要する求人があります。
急を要するということは、企業側も早く選ぼうとするので、適性よりも早く入社してくれる人(タイミングが合う人)が優先的に採用されることも。
また、新年度を迎え、業務が忙しくなることで在職中だとなかなか転職活動には踏み出しにくくなるため、ライバルが少なくなるのもこの時期です。
そこであえて自分が転職活動に踏み切れば、スムーズに進むこともあるかもしれません。
まとまった休暇がある時もいいかも?
確かに、GWやお盆休みなどまとまったお休みがある時から始めて、その3ヶ月後(8月辺りor10月辺り)に転職するというのも良いですね。
長期休暇中は企業側も休みですから、連絡も休み明けになります。
そのため、休みが明けるまでの間(企業側から連絡が来るまでの間)に応募をして、書類も作成すれば効率よく転職活動が進められるでしょう。
転職活動は働きながらと辞めてからではどっちがいいの?
転職活動を働きながらするのか、辞めてからするのか?
結論、転職活動は働きながらするべきです!
なぜなら、退職して収入がゼロになる中、何とか貯金を切り崩して活動するもなかなか決まらないとなると、焦りが生じるからです。
その焦りから、内定もらうことが目的になってしまい、ブラック企業を引いてしまう…なんてことになりかねないです。
しかし、人によっては今の仕事が忙しくて転職活動に割けない人もいることでしょう。
辞めてから探す人は、焦りから貧乏くじを引いてしまう可能性もありますし、働きながら探す人は時間の無さから企業研究を疎かにしたり、やみくもに活動してしまったり…
どちらにしてもメリット・デメリットはあるんですよね。
しかし、転職活動は必要な準備をしたかどうかによって、結果に大きく影響します。
準備をしっかりとしていれば転職活動はスムーズに進みますし、自分が望む仕事内容や待遇に合った企業で採用される可能性も高くなるでしょう。
転職活動は焦りは禁物です。
応募したら絶対に受かる保証はありません。
退職前に転職先はここにしようと見定めていても、いざ応募してみると不採用なんてことがあるのです。
そうなると、想定外なことが起きて焦ってしまい、とりあえず就職するみたいな判断になっては元も子もありません。
ですので、私としては転職活動は働きながらするべきです!
転職活動は働きながら?辞めてから?などのよくある疑問についてこちらでまとめていますのでチェックしてみてください。

転職活動の準備次第で成功するのかが決まる!
転職活動はどれだけ準備してきたかで転職成功できるかが決まってきます。
というわけで、転職活動をする上で必要な準備をまとめましたのでお伝えしていきます。
転職活動の準備①転職理由を明確にする!
転職する理由は人によって様々ですが、中には一時の感情で転職しようとする人もいます。
その場合「とにかく早く転職したい」といる気持ちばかりが先にいってしまい、なかなか決まらなかったり、決まっても自分に合わなかったりするなど結果的には上手くいかなくなってしまうことも。
なぜなら、その仕事や会社のことをしっかり調べておらず、焦ってとりあえず決めた仕事だからなんですね。
転職活動は時間も労力もかなり使います。
決まらない時間が長ければ長いほど大変です。
大事な時間を費やしてやっと決まっても、合わないからってすぐ辞めるなんてもったいないですよね。
こういったことを避けるためにも、
今転職すべきなのか?
どんな企業に転職したいのか?
転職するのは本当に今なのか?
といったことを冷静に判断する「心の準備」が、転職活動を始める時には必要です。
「休みが多いところがいい」「自分のスキルをもっと上げたい」「年収を上げたい」など、具体的に転職理由を挙げて整理することで、自分が本当にやりたいことや、自分の将来像などが見えてきます。
そうなると、企業探しや実際に面接を受ける時の受け答えなどもスムーズにできます。
仕事は自分の生活の一部です。
感情だけで決めてしまうのではなく、しっかり心の準備をした上で転職活動を始めた方が仕事も早く決まりやすいでしょう。
転職活動の準備②転職までの計画を立てる!
転職すると決めたら、いつまでに求人検索して、いつまでに応募・面接して、いつ頃に新しい職場に就くのかというスケジューリングをすることが大切です。
特に、会社に勤めながら転職活動を始める人は「採用が決まらなければ会社に残ろう」と思ってしまいがちですが、そういう気持ちでいると転職先は見つかりません。
もちろん、会社を辞めてから探そうと思っている人であっても、期限を定めて活動する方がいいです。
この場合は、長期戦になると金銭的な面から焦って仕事を決めてしまう可能性があるからです。
先にお伝えしましたが、転職までの期間は一般的には3ヶ月~半年以内です。
これを目安に「情報収集~書類作成」「応募~面接」「内定・退職・入社」をそれぞれどれぐらいの期間を設けるのか、しっかり計画を立てて転職活動を始めましょう。
転職活動の準備③自己分析をする
企業に採用されるためには、応募書類や面接の場で自分を理解して興味を持ってもらう必要があります。
そのため、これまでの社会人としての経験、仕事の経験、スキルを持った今現在の自分を改めて分析し、自分の強みや弱みを明らかにしなければいけません。
また、自分にどんな仕事が向いているのかわからない場合も、自己分析によって明らかにできることもあります。
こちらの記事で転職成功した私が自己分析で使用したツールをお伝えしています。

転職活動の準備④転職サイト・転職エージェントを活用する!
転職に関するサービスは、大きく分けて2種類あります。
・自分で求人情報を探すのに使う「転職サイト」
「doda」「リクナビNEXT」など転職に強い媒体で、あらゆる職種の求人、全国の求人情報を検索したり、WEB履歴書を公開すると企業から「応募してみませんか?」とメールが届く「スカウトメール」というサービスが利用できます。
・自分と企業の間を取り持ってくれるアドバイザーがいる「転職エージェント」
転職エージェントとは、転職や業界に詳しいアドバイザーが、求職者と企業の間に立って、両者の橋渡しをしてくれるサービスのことです。
企業の詳しい情報を教えてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削、面接の対策など、第三者かつプロの目線で助けてくれます。
しかし、エージェントにもいろんな業者があり、業者やアドバイザーによっては自分との相性が悪かったり、アドバイザー自身の力量もまちまちです。
そのため、1社だけでなく複数同時に利用すると良いでしょう。
その方が自分に合ったエージェントも見つけやすいし、いろんな情報も収集できますからね。
こちらで転職サイトと転職エージェントの違いを詳しく説明しています。

まとめ
転職する理由は人それぞれですが、なぜ転職するのか?何がやりたいのか?どういう職場がいいのか?などは明確にしておかなければなりません。
でなければ本当に自分に合った転職先に出会えないですし、面接でも担当者を納得させることができないからです。
転職する理由は、面接で必ずと言っていいほど聞かれますからね。
自分の中でしっかり目標と計画を立て、それに沿って転職活動を進めることが、良い転職先を見つける近道となるでしょう。