- 今の給料に満足できない・・・
- こんなに働いているのに、給料が上がらない・・・
- やっぱり、学歴が関係あるのか・・・
給料が全然上がらない!
それなりに仕事はこなしているのに、こんなにも給料は増えないものなの?
と感じていることでしょう。
では、なぜ高卒は給料が上がらないのか?について詳しくお伝えしていきます。
- 高卒の給料が上がらない理由
- 学歴別の平均年収の推移
- 学歴が給料に関係しない仕事
給料が安いと思っている人は多い
実際のところ、大卒や高卒に関わらず、給料が安いと思っている人は多いです。
なぜなら、日本ではデフレという不景気が20年近く続いているからです。
デフレとは、物価が持続的に下がっていく経済現象のことです。
デフレに陥ると、
- 物価が下がる
- 会社の収益が減る
- 給料が下がる
- モノが売れない
という悪循環に囚われてしまいます。
そのため、どれだけ頑張って働いても、
「給料が上がらない・・・」という状態になってしまうのです。
給料が安いことはデメリットしかありません。
【給料が安い】モチベーションが上がらない!無能な人は諦めて有能な人は転職する!
その上、高卒の場合、さらに給料が上がりづらい要因があります。
高卒の給料が上がらない3つの理由
高卒の給料が上がらない理由は、大きく分けて3つあります。
- 給料が安い業界にいるから
- スキルが必要ない仕事をしているから
- 出世に限界があるから
1つずつ、解説していきます。
給料が安い業界にいるから
給料は、あなたの業績や成績以上に、在籍している業界で決まります。
なぜなら、給料は業界内の競合他社との比較によって定まるからです。
基本的に、会社は従業員に対して、必要以上に多くの給料を出したいとは思っていません。
給料を払えば払うほどコストがかさむため、自社製品の値段が高くなり、競合他社に値段で負けてしまうからです。
つまり、給料は最低限に抑えたいのが、会社の本音です。
その上で、競合他社に転職されない程度の給料を払っています。
そのため、競合他社との比較によって給料が決まるといえるのです。
例えば、自動車の工場勤務を例に挙げましょう。
自動車の工場勤務の場合、トヨタなどの大会社や中小・零細の会社まで幅広く存在しています。
それぞれの会社の給料は、トヨタならホンダや日産などと比較されて給料が定まっていきます。
一方、中小・零細会社についても、同程度の競合他社と給料が比較されて定まっていきます。
そのため、もしあなたが今の給料に不満があるとすれば、まったく異業種の業界へ飛び込むことが必要であるといえます。
スキルが必要ない仕事をしているから
専門スキルが必要ない仕事をしていると、給料が上がりにくくなります。
なぜなら、あなたでなければならない理由が存在しないからです。
会社は、できるだけ従業員の給料を安くしたいと思っています。
そして、誰にでもできる仕事は代わりが効きやすいため、給料が上がりづらくなってしまいます。
例えば、工場のライン製造の業務は、スキルが必要のない典型的な仕事です。
ライン製造の業務は、他の業界や職種に比べても給料が低く設定されています。
これは、ライン製造の業務が高度な専門スキルを必要としておらず、誰にでもできる仕事だからといえます。
もし給料をアップさせたいのであれば、より高度な専門スキルを身に付ける必要があります。
出世に限界があるから
会社によっては、高卒が昇進できる役職に限界を設けているところがあります。
なぜなら、学歴によって出世のルートが決められている場合があるからです。
例えば、大卒は管理職まで昇進できるのに、高卒はどんなに出世しても主任どまり、といったようなことがあります。
そのため、高卒はいつまで立っても昇進することができません。
あなたが働いている会社の高卒の先輩を見ていれば、その会社でのあなたの将来は分かります。
もしあなたの先輩が昇進していないとすれば、あなたも今の会社で出世することはまずありません。
また、会社というのは基本的に年功序列になっています。
年功序列というのは、どれだけ会社に在籍していたかで給料が決まる方式です。
最近は実力主義の会社も増えてきましたが、まだまだ年功序列を採用している会社は多いです。
さらに、近年は日本が不景気であることも重なり、年功序列とはいえども、給料がほとんど上がらない会社も多いです。
給料についても、あなたの先輩を見ていれば、あなたの将来の待遇というのは分かります。
つまり、あなたの先輩の給料が上がっていないということは、あなたも給料が上がるという可能性は少ないといえます。
学歴別平均年収の推移
参考記事:Yahoo! JAPAN ニュース「学歴による収入格差」
高卒と大卒では、年齢別の平均年収も大きく変わってきます。
入社した20代前半では、差は17万円とほとんど見られませんが、20代後半からは70万円もの差が開いてきます。
グラフを見ても、高卒は入社時からほとんど年収が変わりません。
しかし、大卒の場合はグングンと年収が伸びていきます。
30歳の時点で107万円の差をつけられ、40歳の時点では181万円の差をつけられます。
ほぼ年収のピークとなる50歳を迎えたころには、334万円もの大差をつけられてしまっています。
つまり、高卒か大卒かどうかで、
- いつごろ結婚することができるか
- 将来に家を持つことができるか
- 子どもの教育にどれくらいお金をかけられるか
といったライフイベントに、決定的な差が出てくるのです。
学歴が給料に関係しない仕事
学歴によって平均年収が大きく変わってくることが分かると、
「このままではいけない・・・」
と思いますよね。
そこで、学歴が給料に関係しない仕事について、解説していきます。
IT業界(平均年収542万円)
IT業界は、年功序列ではなく、スキルに応じて給料をもらいやすい業界といえます。
なぜなら、比較的新しい業界で、手に職をつく仕事だからです。
例えば、プログラマーになる場合を考えてみます。
すると、プログラミングの技術さえ習得すれば、学歴は関係ありません。
高卒でも、大卒と同じくらいの給料をもらえるのです。
また、現在はプログラミングスクールも数多く存在しているので、比較的学びやすい環境が整っています。
そのため、異業種からでも転職しやすい仕事の一つであるといえます。
高卒未経験でもITエンジニアになれる3つの理由!学歴なしが転職成功するための秘訣とは?
営業職(平均年収418万円)
営業職は、高卒でも大卒よりも高い給料をもらうことも可能です。
なぜなら、仕事の出来高によって、給料が歩合制で決まるからです。
営業成績を上げれば上げるほど、多くの給料を手にすることができます。
さらに、営業成績が高ければ、大卒よりも早く出世することも可能です。
直感的に分かると思うのですが、
「先に入った先輩だから、目標数字が未達成でも先に部長へ昇進」
とか、あり得ないですよね?
営業職は成績(=数字)が命であり、誰からみても結果は明らかだからです。
仕事ができる人間が出世をしていく、ある意味で平等な社会であるといえます。
また、営業職に就くと、コミュニケーション力が身につくこともメリットの一つです。
コミュニケーション力は、どの仕事においても必要なスキルです。
なぜなら、上司、同僚、部下、クライアントなど、仕事において人と接することは切っても切り離せないことだからです。
仕事において、コミュニケーション力が高い人は周りの人から可愛がられます。
そのため、上司や同僚からも気に入られ、結果として自分の評価を高まります。
すると、昇進や昇格が早くなるので、結果としてもらえる給料も多くなっていきます。
そのため、営業職に就いて、コミュニケーション力を磨くのはメリットが大きいといえます。
給料安いと言うだけでは何も変わらない
もし、現状の給料に満足していないのだとしたら、ただ愚痴を言ったり、嘆いたりしているだけでは何も変わりません。
そのため、給料を上げていくためには、自分自身が成長して変わっていくしかないのです。
そして、
- 今の職場で努力して出世
- 自分の市場価値を高めて転職
という、二択を選ぶことになります。
今の職場で努力して出世
今の職場で努力して出世をするなら、上司や同僚と仲を深め、率先して仕事を任せてもらえる存在にならなければいけません。
なぜなら、会社における評価とは、人が下すことになるからです。
いくら仕事ができるからといって、協調性がない人間が出世することはありません。
出世をすれば部下を持つことになるので、協調性やチームワークに対する意識がより深く必要になります。
コミュニケーションに関する技術については、経験から学んでいくこと以上に読書することも重要です。
なぜなら、人間の心理は普遍的なものであり、すでに数々の研究結果が出ている分野だからです。
人の心の動きは、昔から変わっていません。
人を嫌いになる心理だったり、逆に人を好きになる心理だったりは、ある程度予測ができるものなのです。
その一つ一つを自分自身の経験から学んでいるだけでは、あなたの出世は遅れてしまう一方です。
そのため、読書で人の体験から学ぶことで、何倍も早くコミュニケーション力を磨き上げる事が可能になります。
そして、コミュニケーション力が磨かれたら、あなたは自然と出世しやすい人柄になっているはずです。
自分の市場価値を高めて転職
自分の市場価値を高めて転職するという選択肢もあります。
市場価値を高めるには、手っ取り早く必要なスキルを身に付くスクールに通う方法がオススメです。
例えば、エンジニアに転職したいとすると、プログラミングスクールに通うといったような方法があります。
まずは市場価値を高めるためにスクールに通い、その後転職をしましょう。
ただ、営業職のように実戦的なスクールがなく、自分の市場価値を高めてから転職するのが難しい職種もあります。
その場合は、実際に転職活動をし始めてみることをオススメします。
理由は、20代の若さを活かしてポテンシャル採用してもらえる可能性があるからです。
例えば、面接でコミュニケーション力を発揮すれば、
「営業でも十分、通用しそうだな・・・」
と思ってもらい、採用してもらうことが可能です。
そのため、まずは実際に転職活動を始めてみて、自分の実力を測ってみるとよいでしょう。
最後に
今回、高卒の給料は上がらないというテーマでお伝えさせていただきました。
学歴なんて関係ないと一部の人は言いますが、日本は学歴社会です。
高卒は大卒に比べると明らかに分が悪いです。
それは仕方ないことなんだと受け入れ、これからどうすればいいのかと未来のことを考えましょう。
あなたが思っている以上に20代という年齢は大きなポテンシャルを秘めています。
努力して出世するにせよ、自分の市場価値を高めてから転職するにせよ、今という一瞬を無駄にしないようにすぐ行動を始めてみましょう!
といっても、初めて転職って怖いですよね。
こちらに転職活動に基礎知識をまとめていますのでチェックしてみてください。
転職活動する分には、なんのリスクもありませんよ。
