- 転職したいけど、高卒だと難しいかな…
- 転職しやすくするために資格取った方がいいかな…でも何を取ればいいんだろう…
転職したいけど高卒という学歴を気にして、諦めてしまっているそこのあなた。
諦めてはいけません。
高卒でも転職成功率を上げる方法があるんです!
それは「資格を取ること」です。
資格を持っていることが直接合否に繋がるわけではないですが、資格を取得することで職の幅が広がります。
幅が広がるということはそれだけ選択肢が増え、結果的に転職できる可能性も高まります。
そこで今回は、高卒でも転職に有利になる資格について、その種類と難易度などをご紹介していきます!
- 高卒の転職に有利な資格
- その資格取得におすすめの人や難易度
【前提】転職者に求められるのは資格より経験値!
転職の際、もちろん資格は合って損することはありません。
しかし、企業が転職者に求めるのは資格よりも経験値です。
資格は取ったものの経験が浅かったり、そもそも経験自体がないとなかなか企業側としては採用に踏み切れません。
資格はあくまでも選考の材料の一つであって、それが合否の決め手となるわけではないため、まずはそれを頭に置いた上で、次から紹介する高卒の転職に有利な資格をご覧ください!
高卒の転職に有利な資格5選!

先に記述した通り、例え資格を持っていても経験値が低いとなかなか採用されにくいです。
しかし、資格を持っていれば職選びの幅は広がりますし、幅が広がれば当然、転職成功率も上げることができます。
次から具体的にご紹介していきましょう!
資格①ITパスポート
ITパスポートとは、通称「iパス」と呼ばれている国家資格で、ITに関する基礎的な知識を証明するものです。
ITについてしっかり学んで正しく理解することで、以下のような積極的に活用できる知識を身に付けることができます。
・経営全般の知識(経営戦略、マーケティング等)
・新しい技術(AI、IoT等)の知識
・プログラムマネジメントの知識
今や、仕事だけでなく日常生活でさえも、IT技術は必要不可欠なものになっています。
文系・理系、業種・職種を問わずあらゆる企業においても、ITがなくては上手く回りません。
そのため、これからはIT技術を積極的に業務に活用できたり、IT技術を有効に活用して課題や問題に取り組めるといった、「情報技術を正しく利用・活用できる人材」が求められるため、学んでおいて損はないでしょう。
どんな職業に転職できる?
・ITエンジニア・プログラマー
・事務職
・IT企業の営業職
取得にオススメの人
・未経験からITエンジニアやプログラマーになりたい人
ITパスポート対策は良い勉強になりますし、例え未経験でも「この人は基本的なITの仕組みや専門用語を分かっているんだ」と思ってもらえるため、転職に有利に働くこともあります。
・事務の仕事に就きたい人
事務職は人気の仕事ですが、事務と言っても非常に幅広く、また人気であることから競争率も高めです。
事務系でも最近では、PCやネットワークに触れる機会が増えているため、その中でも自分がITについてしっかり知識を持っていれば、ライバルと差が付けれますし、PCスキルの証明として役立つこともあるでしょう。
難易度
ITパスポートの試験の合格率は約50%と高めとされており、その偏差値は45程度と言われています。
それに、IT分野に触れてこなかった方でも独学で合格を目指すことができるとされているため、それぐらい難易度は易しめです。
出題は、そのほとんどが前年の問題をアレンジした形なので、過去の問題を繰り返し勉強しておけば十分合格は狙えるでしょう。
ちなみにITエンジニアは高卒未経験でもなれます。こちらで解説しています。

資格②TOEIC
TOEICは、アメリカの非営利テスト開発機関「Educational Testing Service(ETS)」が開発・制作している英語コミュニケーション能力の測定テストです。
仕事や日常生活などにおける、英語を使ったコミュニケーション能力がどれぐらいあるのかが分かるような内容となっており、合格・不合格ではなくスコア(点数)で判定されます。
英語を使う仕事に就く場合はこのTOEICの点数が重要となっており、求人票にもよく「TOEIC600点以上」などと具体的な点数が書かれています。
自分の英語力を証明するものであるため、現時点での自分の英語力の把握や目標設定にも活用できます。
どんな職業に転職できる?
・ホテルスタッフ
・テーマパークスタッフ
・CA(キャビンアテンダント)、パイロット
・貿易営業/事務
・外資系企業
・中学、高校の英語教師
・通訳者、翻訳家
取得にオススメの人
・「資格を取る」という漠然な考えを持っている人
お伝えした通り、資格というのは様々なものがあります。
そのため「とりあえず資格を取りたいけど、何の資格を取るべきか迷う」という人も多いので、そんな人におすすめしたいのがTOEICです。
英語を理解して話せるようになれれば、仕事であろうがプライベートであろうが、役立つ場が必ずあるからです。
近年グローバル化も進んでいるので、英語ができれば必ず自分の力になりますし、「英語ができる」という自分の自信にも繋がります。
・グローバルに活躍したい人
外資系企業やCA、ホテルスタッフなどはどうしても外国の人との折衝があるため、英語が話せることはマストです。
日本以外の国、世界を相手に仕事をしたいと考える人は取っておくべきでしょう。
難易度
TOEICは最低でも600点は合った方が良いと言われています。
英検で例えるなら2級〜準1級レベルで、難易度は普通ぐらいです。
英語力がゼロの状態から始めた場合、おおよそ700時間程度の学習時間が必要となります。
資格③施工管理技士
施工管理技士とは、「施工管理技術検定」の1級または2級合格者を指す国家試験です。
施工管理とは分かりやすく言うと現場監督のことで、工事を期限までに終えるためのスケジュールと工程管理、職人たちが怪我なく働けるようにするための安全管理、建材費や人件費を調整する原価管理などが主な仕事です。
施工管理技士の資格には、7種の工事種類においてそれぞれの種目があります。
・建築施工管理技士(1・2級)
・土木施工管理技士(1・2級)
・電気工事施工管理技士(1・2級)
・管工事施工管理技士(1・2級)
・造園施工管理技士(1・2級)
・建設機械施工技士(1・2級)
・電気通信工事施工管理技士(1・2級)
※電気通信工事施工管理技士(1・2級)は令和元年度より新設された新しい種目です
建設現場には施工管理技士の配置が義務付けられているため、資格があると転職にも有利に働くでしょう。
どんな職業に転職できる?
・ディベロッパー
・不動産管理会社
・ハウスメーカー
・ゼネコン
・土木業
・造園会社
取得にオススメな人
・学歴に関係なく稼ぎたい人
この業界は、学歴よりも実務経験と資格を重視します。
この資格を取るには、まずは実務経験を積んでからになりますが、持っていれば仕事の幅も広がり、年収は大きくUPするので、資格を持っていることは学歴を気にしている人の支えになるでしょう。
・施工管理にずっと携わっていきたいと思っている人
施工管理の資格を持っていないと、施工管理の仕事ができないと言うわけではないため、取る取らない関係なく最初は現場に出て経験を積むことが必須となります。
そこから、ずっと現場で働きたいのか、現場で働くスタッフや工事全体を管理する側になりたいのかを考えていくという形になりますが、将来的にずっと施工管理の仕事をしたいと思うのであれば、資格は取っておくべきです。
難易度
7種の工事種類においてそれぞれの種目があるとお話ししましたが、合格率はどの種目も40~55%ぐらいです。
なぜこれだけ難しいかと言うと、1級も2級も学科試験と実地試験の両方で合格が必要なためです。
特に1級の場合、応用も問われる実地試験は学科試験より難易度が高く、専門的な知識と実務経験も必要となります。
資格④宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産取引に関する国家資格です。
主な仕事内容は以下の通りです。
・重要事項の説明
・重要事項の説明書面への記名・押印
・契約書への記名・押印
これらの業務は宅地建物取引士しか行うことができないため、不動産業界においてなくてはならない存在です。
ただし一点、注意しないといけないのは、試験に合格したからといってすぐに宅地建物取引士になれるわけではありません。
宅地建物取引士として働くためには、試験に合格後、受験した都道府県で登録申請を行い、宅地建物取引士証(宅建士証)の交付を受ける必要があり、その後は5年ごとの更新が必須となります。
しかも、登録申請には2年以上の実務経験が必須です。
もし2年に満たない場合は、登録実務講習(受講料2万円前後)を受けることで登録要件を満たすことができます。
どんな職業に転職できる?
・建築業界(建築会社やハウスメーカーなど)
・金融業(銀行、信用金庫、農協など)
・不動産管理業者
取得にオススメな人
・学歴関係なく取れる資格を探している人
この宅建という資格は、高卒の方におすすめです。
宅建試験の合否に学歴は関係ありませんし、もし取得できれば年収大幅アップも狙えます。
生活拠点となる住宅、仕事場となるオフィス、物を売るためのお店なども全て不動産ですから、不動産取引がなくなることはないので、安定して稼ぐことができるでしょう。
難易度
宅建試験の合格率は、約15~17%と言われています。
50点満点中35点前後、約70%以上の正解が合格ラインです。
弁護士や司法書士などの他の国家資格と比べるとそこまで難しくなく、国家資格の中では、比較的合格しやすいでしょう。
資格⑤第三種電気主任技術者(電験三種)
電気主任技術者(電験三種)は、取り扱うことができる電圧によって第三種から第一種に分類されている国家資格です。
第一種 すべての事業用電気工作物
第二種 電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
第三種 電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物
(出力5千キロワット以上の発電所を除く)
この資格を持っていれば、発電所や変電所、工場やビルなどの電気設備の保守や監督をする仕事に就くことができます。
どんな職業に転職できる?
ホテル・工場・ビル・鉄道・マンション・発電所・変電所など建物の受変電設備や電気設備の保守・管理スタッフ
取得にオススメな人
・定年後も、収入を少しでも得たい人
電気設備を設けている事業主は、電気設備の保守や監督のために電気主任技術者を必ず選任しなければなりません。
そのため電気主任技術者の確保は必要不可欠で需要も高く、定年後であっても事業主から求められて活躍している方も多くいます。
・将来安定して働きたい・稼ぎたい人
電気は工場やビルなど様々な施設で使われており、私たちが生活していく上で欠かせないものです。
そのため、こういったインフラ関係は決してなくなることはありませんし、特に近年ではオール電化住宅が普及したり、メガソーラーなどの発電設備も増えているため、電気主任技術者の需要はますます高まるでしょう。
難易度
電気主任技術者の試験の平均合格率は、平成25年度からの5年間で8.56%です。
資格の難易度は、電験三種<電験二種<電験一種といった順で、まずは電験三種を受験することが一般的です。
第三種を取得後は、電験二種・電験一種と、上位資格にチャレンジする方もいます。
無理に資格を取得しなくても転職は可能!
高卒でも転職に有利に働く資格をご紹介はしましたが、資格を取るには時間と労力が必要ですよね。
資格取得に向けて取る時間もお金もない中で無理に取得しようとすると、かえって勉強時間が足りないまま受けてしまい、結果的に落ちて再度受けることになり、かえって二度手間になる可能性も。
そこでおすすめしたいのが、転職エージェントです。
転職エージェントとは、転職者専属の専門アドバイザーが付き、転職者の希望を聞いた上で、合う求人を紹介してくれたり、履歴書等の応募書類の添削、面接対策など、転職活動を全面的にサポートしてくれるサービスです。
中には高卒が仕事を探す専用のエージェントがあり、「学歴・経験不問」の求人を紹介してくれたり、資格がなくても挑戦できる求人などを紹介してくれるため、こういった転職サービスを使うのも一つの手です。
まとめ
では、最後にまとめです。
- 高卒の転職に有利な資格①ITパスポート
- 高卒の転職に有利な資格②TOEIC
- 高卒の転職に有利な資格③施工管理技士
- 高卒の転職に有利な資格④宅地建物取引士
- 高卒の転職に有利な資格⑤第三種電気主任技術者(電験三種)
- 無理に資格を取らなくても転職はできる!
高卒の転職に有利な資格をご紹介しました!
もちろん資格がなくても転職はできますが、取れば転職成功率を上げることができます。
直接合否には関係なくても、できることはすべてやりましょう!
もちろん資格を取りながら、同時に転職活動を進めるのもありです。
自分が少しでも興味があったり、合いそうなものを選び、しっかり勉強して対策すれば資格は取れます。
あなたの生活や人生そのものを安定させるためにも、すぐに行動しましょう!
今回ご紹介した資格は厳選しましたので、ほんの一部です。
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