- 職場の人間関係が辛い…辞めたいけどこれって甘えなのかな…
- 人間関係が理由で転職してもいいのかな?また同じことにならないかな…
このように、職場の人たちと良好な人間関係が築けず、仕事を辞めたいと考える人は少なくありません。
そんな人たちの頭に浮かぶのは「転職」の二文字。
でも、人間関係を転職の理由にしてもいいのか、それは甘えではないのかと悩み、なかなか前に進めない人も多いでしょう。
確かに、面接で転職理由を説明し、「それは甘えだ」と見なされたら、なかなか仕事は決まりません。
しかし、人間関係を理由に辞めること自体は立派な転職理由です。
ただ、理由によっては甘えと思われることがあるため、転職せず留まった方がいい場合もあります。
この記事では、人間関係を理由に転職するかどうかの判断基準と、人間関係で退職することで必ずぶつかる問題について解説していきます。
- 人間関係で辞めるのは甘えではない
- 人間関係トラブルで辞めてもいいケース・辞めない方がいいケースの紹介
- 人間関係を理由に辞める上で必ず悩むこと
結論、人間関係で辞めるのは甘えではない
まずお伝えしたいのが「仕事を辞めること」と「甘え」とは別問題ということです。
もちろん「責任を負いたくないから」「朝起きるのが辛いから」「自分の言うことを聞いてくれないから」など、理由によっては甘えと受け取られることもあるでしょう。
しかし、辞めたいと思うことが甘えになるのであれば、「何があっても頑張らないと!」と自分を追い込むことになってしまい、辞めたいと思ったそもそもの理由や本質が見えなくなってしまいます。
大事なのは、なぜ仕事を辞めたいと感じたのか、その原因と解決法を見つけることです!
仕事を辞める理由で人間関係は常に上位
仕事を辞める理由として多い「給与が低い」「労働時間が長い(環境が悪い)」といったことの他に、同じぐらい多いのが『人間関係』。
それぐらい仕事の悩みとしてメジャーなのでしょう。
その人間関係で特に上司や先輩との関係の場合が多く、上司や先輩が原因だと逃げ場がなくなってしまいます。
パワハラやセクハラを受けていたり、悪口を言うことが横行していたりすると強いストレスを感じ、最悪の場合うつなど心の病にかかってしまうこともあるため、それならいっそのこと辞めてしまった方がマシということもあるかもしれません。
しかし、人間関係のトラブルというのは、相手だけが悪いとは言い切れない部分もあるため、安易に「もうダメ!辞めよう!」と結論を出すのもよくないです。
では、一体どういった場合であれば、人間関係のトラブルを理由に仕事を辞めてもいいのでしょうか?
思いとどまった方が良い場合も合わせてご紹介します。
人間関係で辞めた私がおこなった対策をお伝えしています。

人間関係トラブルで辞めてもいい場合

あなたがもし、上司からこんなことをされているのなら、それは「パワハラ」の可能性があります。
- 蹴る、殴る、叩くなどの暴力
- 名前を呼ばれない、無視される、八つ当たりをされるなどの精神的暴力
- とてつもない量の仕事や、全く教えてもらっていない仕事を与えられるなどの過度な要求
- 仕事を与えない、業務と関係のない仕事をさせるなどの過少な要求
止めてほしいと直接言えればいいですが、言った後の上司との関係性を心配したり、「言ったら解雇されるんじゃないか」という不安から、なかなか言い出せず我慢をしてしまう人も多いです。
しかし、パワハラは我慢したところで解決しません。
すぐに、その会社を辞めるための行動を起こしましょう。
上司からパワハラを受けていた私が対処法をこちらお伝えしています。
上司のパワハラで今すぐにでもやめたいと思ってる人は待った!転職前に実施したい対処法7選!
また、職場の雰囲気が悪い場合も辞めた方がいいかもしれません。
職場の雰囲気の悪さというのは具体的に言うと、職場の人たち同士で会話がなかったり、常にみんながイライラしているなどといった状態のことです。
こういった雰囲気を作り出してしまっているのは、その会社の社風だったり、働く人の雰囲気、労働環境などが原因になっていることが多いです。
そうなると、あなた一人の力では改善が難しいため、いっそのこと環境自体を変えてしまう方が、あなたの心を守ることになるでしょう。
人間関係が悪い職場の特徴5選!ギスギスした雰囲気に効果がある解決策を紹介!
人間関係トラブルで辞めない方がいい場合
もし人間関係のトラブルの原因が自分にあるのなら、今の会社を辞めない方がいいです。
例えば、こんなことをしてしまっていませんか?
- 「ありがとう」や「すみません」を言っていない
- 上司や先輩、同僚などの悪口を言っている
- 仕事を適当にしている(積極性がない)
もし一つでも心当たりがあれば、知らず知らずのうちにあなた自身が人間関係のトラブルの元になっている可能性が高いでしょう。
そのため、すべきことは「会社を辞める」ことではなく、「自分の行動・発言を改善する」ことです。
今一度、
- 感謝や謝罪を伝えているのか?
- 悪口を言っていないか?
- 仕事に取り組む姿勢に問題はないのか?
といったことを見直してみましょう。
人間関係で仕事を辞めようとしている人が必ず悩むこと
人間関係を理由に仕事を辞めようとしている人は、下記のような悩みを持つ人が多いです。
- 人間関係を理由に辞めるのは転職理由としていいのか?転職時に不利にならないか?
- 転職してもまた同じことになるのではないか
これらの悩みに対して、どう考えるべきなのでしょうか?
人間関係で辞めるは転職理由として問題ないのか?
結論から言いますと、人間関係が理由で辞めることは決して悪いことではありませんし、実際にそういった理由で辞める人は多いです。
リクナビNEXTが転職経験者100人に行なった、退職理由の「本音」「タテマエ」調査で、本音ランキングでは「人間関係」がトップ3の中に入っているぐらいです。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
出典:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/4982/
人間関係で辞めたことを転職理由にするのは問題ありませんが、ただ大事なのは、次の会社の面接で退職理由を聞かれた時にどれだけ前向きに答えられるかです。
「人間関係の悪さからもう働きたくない」と感じて辞めたということは、逆を言えば「人間関係の良いところで働きたい」ということですよね。
それはつまり、「周囲と話したり、意見交換をしたりなど協力しながら仕事がしたい」「チームワークを大事にしながら働きたい」という気持ちがあるということなので、その思いを伝えれば、面接官をきっと納得させられるでしょう。
転職理由の本音と建前は全く違います。
転職理由ランキング本音と建前で比較!好印象を持たれるためには?
辞めて転職先でも同じようにならないのか?
職場の人間関係で悩み、転職を考える人は「職場を変えてもまた同じことになるんじゃないか…」と考えることも多いでしょう。
しかし転職した場合、当然ながら一緒に働く人たちが変わり、労働環境も変わるため、今とはまったく違う人間関係を築けるようになることもあります。
新しい場所でも
しっかり挨拶をして、明るく振る舞い、自分から積極的に接する。
ということを意識し、職場の人たちとコミュニケーションを取っていけば、同じことにはなりません。
「改善が難しい…」「会社に行くのが辛い…」とずっと悩むのであれば、新しい環境で楽しく仕事をするために一歩踏み出す方が、良い方向に働くこともあるでしょう。
まとめ

「人間関係を理由に辞めるなんて甘えだ」と思って頑張る人は、自分に厳しく、仕事もとても真面目に取り組んでいるのでしょう。
真面目であることはいいことですが、仕事を辞めた方がいいときでも「甘えだから」とその職場で働き続けてしまうと、心をすり減らしてしまい、自分自身も成長できません。
また逆に、仕事を辞めない方がいいときに「これは甘えじゃないから辞めよう」と思って退職すると、次の職場でも同じことが起きてしまう可能性があります。
人間関係で辞めるのであれば、その辞め時を適切に判断して行動に移すようにしましょう。